久留米総合スポーツセンターの木・アルミ複合サッシ工事の事例

#Project04

久留米スポーツセンター

建物名称 :
久留米スポーツセンター 久留米アリーナ
建物分類 :
公営運動施設
所在地 :
福岡県久留米市東櫛原町
プロジェクト内容 :
新設工事に伴う木・アルミ複合サッシ工事
工期 :
2017年6月−2018年1月
開業 :
2018年6月

Project Team

  • 大塚  友房
    大塚 友房
    Tomohusa Otsuka
    プロジェクトリーダー
  • 清本 千裕
    清本 千裕
    Chihiro Kiyomoto
  • 杉本 忠文
    杉本 忠文
    Tadafumi Sugimoto
アルミと木による新たな特殊複合素材へのチャレンジ。
この先のデファクトスタンダードを作る。

第1章

初めての素材への挑戦


窓から暖かな日が差している。
整然と並んだ木の格子からこぼれ落ちる光たち。
それはまるで一つの抽象絵画のような風景だった。

久留米スポーツセンターにできた新たなシンボル、久留米アリーナ。
無骨なコンクリートと国内の木材をふんだんに使った木のサッシ。
この絶妙なバランスが見る人に先進性と安心感を与える。

  • 内装
  • 外装
  • 内装

2018年6月、久留米アリーナはこの世に生を受ける。
その表現を支えているのが、清永宇蔵商店が携わった特殊複合サッシだ。

全国でもまだその事例は少なく、杉集積材とアルミ部材を組み合わせて作るサッシはまたあらたな建築物の表現を世の中に提案する。

大塚 友房

初めてのことだった、しかも大規模だったので、当初は不安でしたよ。

大塚はこう語った。

木の持つ柔らかな温もりとアルミの持つ耐久性を融合させたその部材は、業界でも新しい材料なので、組み立てができる会社がその供給メーカー以外にはなかった。

しかし物流コストなどを考えると、建物の近くの地域で特殊加工ができる会社がある方が効率的に作業を進められるので、その部材の供給メーカーが九州でその部材の組み立てをできる会社を探していた。

そこで元々アルミサッシの加工を長年やっていた清永宇蔵商店に白羽の矢が立ったのだ。

第2章

試行錯誤した制作過程


そこからメーカーと清永宇蔵商店の共同作業が始まった。

まずは大塚が長野に拠点を置くメーカーの研修に行き、そのノウハウを学んだ。
本来ならしっかりと学ぶには1ヶ月の研修期間が必要だったのが、スケジュールがタイトだったこともあり研修は2週間しか出来なかった。その中で必要なことを吸収しなければならなかった。

大塚 友房

それこそ必死でした。でもずっとやってきたサッシの知識があったので、そこはカバーできたと思います。

長い歴史を通じて伝承されるノウハウと経験が今回のプロジェクトには不可欠だった。

実際にプロジェクトが始まると、メーカーからアルミサッシの部材と木材が清永宇蔵商店へ送られてきて組み立て作業をするという日々が始まった。

清本 千裕

大塚は図面を解読するのが大変だったと思います。自分は目の前の作業を丁寧にかつスピーディにこなすのに必死でした。

大塚と同じチームにいる新人の清本は当時を振り返った。

第3章

制作スピードを早める解決策


プロジェクトは現場のスケジュールの前工程が安定しなかったので、加工して搬入してという作業を何度も繰り返した。その度に後工程に遅れを出さないように大塚のチームは納期より早く出せるように作業を進めていた。

大塚は作業を少しでも早くできるように、効率化できる道具を作って作業スピードを向上させていたのだ。

大塚 友房

いきなり作業に入るのではなく、まずは工程を分解して一番効率の良い組み立て方を探してから作業を始めます。最初は時間がかりますが、全体で見ると安全かつ早くできます。

それでも作業中には初めてのことが多く様々な問題も発生した。
そんな問題も走りながら解決して、2018年1月すべての材料の納品が完了した、一部の遅れをとることなく。

施工後、供給メーカーが経験も浅い中、納期を守って仕事を遂行した大塚チームの働きに感謝を伝えた。

そして2018年6月、久留米スポーツセンターの新たなシンボルである久留米アリーナが公開される。
久留米アリーナで使用された近代的な複合特殊素材は今後の建築デザインの中で主流となり、今後も多くの建築物に導入されるだろう。

#Project04

久留米スポーツセンター

久留米スポーツセンター